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宝石の豆知識 part1
宝石
値段の目安
私が、商売柄よく知り合いなどから聞かれるのが 

「この指輪って、いくらくらいかしら?」 

というセリフです。

自分の持っている指輪を見せて聞くのです。私はいつも返答に窮します。
宝石ほど時と場所で値段が違う物はないからです。

では、一般的な宝石の販売の流れを見てみましょう。

1 まず輸入業者が、海外から石を買い付けてきます。

2 それを製造問屋が仕入れます。そしてデザインをおこし、加工職人の手で枠が作られます。(現在はキャスト枠といって精密な機械により、鋳造で作られたものが主流ですが。)仕上げに石留めをして磨きをかけます。
(ここはどうしても職人による手作業が必要)

3 それを大問屋が仕入れます。

4 それを百貨店や小売店が仕入れるわけです。

各工程で業者のマージンが乗ってくるわけですから、どこの時点で宝石を買うかによって値段がかなり(2〜4倍くらいも)違ってくるのです。

でも一般には宝石の値段なんか、わからないですよね。

今はデフレの時代を脱却したからと言っても、まだ宝石はどころどころで相当安く売られています。しかし、本当に安いのかどうか?
気に入った宝石を見つけても果たして安いのか高いのかわからない。
特にインターネットで買う場合は、実際に商品を手に取って見ることが出来ません。

「やっぱり信用の置ける有名なお店で買おう」 

と言う事になりがちです。それはそれで結構なんですが、やはりそこにも欠点があります。ハッキリ言って値段が高いのです。物凄く高く売っています。

「じゃ、どうしたらいいの?」 

と言いますと、宝石の値踏みの仕方が簡単にわかればいいわけです。

宝石の値段の要素はたくさんあります。

1 素材代(銀、金、プラチナなど)
2 石代(ダイヤ、ルビーなど)
3 加工代
4 デザイン料
5 ブランド料 
6 販売店のマージン等です

ここで見落としがちなのは素材の重さです。

デザインはわかります。ダイヤ等の品質は素人ではなかなか難しい。

宝石(製品)の重さを見てください。
これは使われいる金(プラチナ)の量がどのくらいかと言う事です。

良心的な出品者なら、必ず重量が書いてあります。
プロは必ずそこを見ます

お店で買う時も聞いてみてください。店員も知らない店がほとんどです。

「加工業者は、商品が一見安く見えるよう、見た目は同じでいかに軽く作るかに、命をかけています」と言っても過言ではありません。

そのからくりを見抜けば、あなたも「製造原価以下!」なんて言う嘘のコピ
ーに簡単には騙されません。

具体的に言いますと、その宝石の売値が、

●地金相場2倍くらいまででしたら超安い。(ほぼ原価)
(喜平のネック類は除く。機械でバシャバシャ簡単に作れるから)
3倍くらいまでなら良心的です。(百貨店で約5倍。)

それ以上はお金持ちに任せましょう。某ブランドはなんと17倍!です。
(ちなみにその日の貴金属の相場は新聞に載ってます)

あとは、ついている石の値段です。これは少し難しいですが、基本的なことを述べますので、次の事を注意して見てください。

1 石の大きさ(単純に大きい方が高い)。
2 石の中に内包物の少ない石。(ないのがベスト)
3 透明感のある石。(ヒスイなど石によって無いものもありますが)
4 色の濃い石。(ダイヤだけは色のないもの)

さあ、これであなたもプロ並。是非あちこちの宝石を見比べて下さい。

お買い物する時のひとつの基準になりますよ。
間違っても「参考小売価格」「定価」「一般店頭価格」などと言うデタラメには惑わされませんように、ご注意を。

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